シートを書く頻度も変更した。従来のものでは、年に1度しか目標を書くことができなかった。1年間目標を変えることができないので、やってみてつまらない場合も途中でやめられなかったし、もっとおもしろいことを思いついたとしても先延ばしになってしまっていた。「企みシート」を導入してからは、3ヵ月に1回の頻度で目標を書き換えてもよいことにしたという。

 著者は「企みシート」によって、職場に活気を出すことに成功した。誰しも「達成は難しいけれど、がんばれば不可能ではない」という仕事に取り組んでいるときが1番おもしろいものだ。

一読のすすめ

 要約には書き切れなかったが、著者は、会社は「社風が合うかどうか」が9割だと主張する。職種や会社の知名度、給与などを判断軸に置くと、会社選びを誤ってしまうという。これはなんとも説得力のある主張ではないだろうか。

 求職中の人や転職すべきか悩んでいる人は、実際働いている人とコミュニケーションを取ってみて、社風と自分が合っているかどうかを考えてみてはいかがだろう。その先にはきっと大きな成長が待っているはずだ。

 著者が「変な人採用」した人は現在、大いに活躍しているそうだ。本書は採用ノウハウ本ではないが、採用担当の方にもぜひおすすめしたい一冊だ。ぜひ本書を熟読し、すばらしい人材を見いだすコツを学んでいただければと思う。

評点(5点満点)

総合3.7点(革新性3.5点、明瞭性4.0点、応用性3.5点)

著者情報

米田 靖之(よねだ やすゆき)

 1982年、日本専売公社(現JT)入社。人事部長、製品開発部長、たばこ中央研究所長を経て、2012年に執行役員 R&D責任者に就任。2015年末に退任し、現在は複数社のアドバイザーを務める。

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