仕事と子育てを両立忙しくても無理なく仕事と子育てを両立できる人は、どんなことをしているのでしょうか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 ただ方法を聞いただけでは実践しようと思えないことも、素敵な方がしているとなると、「まずは試してみよう」と思えることがあります。

 今回インタビューをさせていただいた『これからは、生き方が働き方になっていく』(大和書房)の著者である鈴木絵里子(32)さんも、そうした女性の1人のように感じました。

「私は本当に失敗ばかりの人間で…。でも、失敗から学ぶことがたくさんあります」

 取材場所に現れたその方はとても控えめで、たおやかで、だからこそ、一言一句もらさずにお話を聞きたい、と思うような魅力に溢れていました。

鈴木絵里子さん鈴木絵里子さん
グローバルVCファンドFresco Capitalのパートナーに加え、ミスルトウ株式会社の投資部ディレクターを兼務。1986年生まれ。北米や中東などの海外で育ち、マギル大学を卒業後、モルガン・スタンレーやUBS証券の投資銀行部門に勤務。後に米国のドローンベンチャーの日本法人立ち上げを行い日本代表に。グローバルな視点や金融やテクノロジーにおける知見を生かし、社会課題解決の支援に熱意を注ぐ。女性含めた多様性活かす世界を広げたいとfuture female+としても活動する2児の母でもある。

毎朝5時起きで仕事&子育て
なぜ忙しくても無理なく両立できるのか

 社会人としてのスタートは外資系投資銀行。その後、ドローンベンチャーの日本代表となり、2016年からはミスルトウ株式会社で投資部ディレクターとして数々のスタートアップ起業に投資し、グローバルと日本のチームを構築することを強みとして今でも2ヵ月に一度は仕事で海外に行く…という、鈴木さんの1日は、朝早くに始まります。

 起床は5時。メールチェックや返信をし、ヨガをし、身支度を済ませます。6時には子どもたちが起きてくるので、朝食を作り食べさせるといいます。

「朝食は、主人と私は食べないで、子どもたちだけなんです」

 というのも、ご主人がダイエットのためにみつけてきたインターミッテントファスティングという方法を取り入れて、2年前から朝食は取らないことにしたそうです。その理由も「主人が1人だけ食べないのはかわいそうだと思って」というのですから、その思いやりに頭が下がります。