ビジネスパーソンは日々、職場で大なり小なりストレスに晒されている。家庭はそのストレスから解放される安息の地であるはずだが、実際にはそうなっていないケースも多い。また、あなた自身は安らぎを得られているとしても、配偶者はストレスを抱えたままでいることもあるだろう。その場合、そのストレスはあなたにも伝染しかねない。本記事では、家庭を安息の地にするために、配偶者ができる6つの対処法を示す。


 家庭とは、仕事のストレスから解放される安息の地であるはずだ。しかし残念ながら、常にそうだとは言えない。

 あなた自身はプロジェクトや懸案事を職場に置いてきたとしても、あなたのパートナーはそうできずにいるかもしれない。そして、パートナーのストレスは、あなたにも伝染しかねない。

 どうすれば、パートナーがストレスに対処するのをサポートできるだろうか。パートナーが不満を漏らし始めたとき、何と声をかけるのがベストなのか。また、何と言うべきではないのか。違う角度からとらえるよう、パートナーの力になる方法はあるのか。そして、家庭が再び安息の地となるようにするには、仕事との境界線をどのように引けばいいのか。

 専門家のアドバイス

 仕事をしている限り、ストレスと付き合わなくてはいけない。そして、共働きカップルの場合は、自分のストレスに加えて、パートナーのストレスも管理しなければならない。

 だが、INSEAD(欧州経営大学院)の組織行動学担当助教授、ジェニファー・ペトリグリエリによれば、それは必ずしも悪いことではない。「2つのキャリアはストレスを2倍にすることもありますが、共感と理解を2倍にすることもあります」とペトリグリエリは言う。

 さらに、ストレスへの対処法を習得できるようパートナーをサポートすることで、あなた自身もストレスにより上手に対処できるようになると、彼女は言い添える。「カップルがストレス管理に長けていれば、2人とも[個々人の]回復力(レジリエンス)が強くなります」

 そのカギは、「個別にストレスを管理している2人」という考えから、「一緒に管理しているパートナー」という発想にシフトすることだと言うのは、Passion & Purpose(未訳)の共同執筆者であるジョン・コールマンだ。目標はパートナーのために「建設的なはけ口になる」ことだと、コールマンは言う。

 そこで、上司との対立であれ、迫り来るリストラであれ、あるいはモンスター級の要求をする顧客であれ、パートナーが何かにストレスを感じているときにサポートする方法について、以下にアイデアをいくつか紹介する。