イタリアの利回りが高値を更新10月8日、イタリア新政権が財政政策を巡り欧州連合(EU)と対立し、同国の利回りが高値を更新している。2011年、ローマで撮影(2018年 ロイター/Tony Gentile)

[ロンドン 8日 ロイター] - イタリア新政権が財政政策を巡り欧州連合(EU)と対立し、同国の利回りが高値を更新している。折しも2つの主要格付け会社が同国債の格付けを「ジャンク級」の一歩手前まで引き下げることを検討中だが、政治要因や危機の伝播リスクを考えると、ジャンク級への引き下げは非現実的だとの見方も出ている。

 ムーデイーズとS&Pグローバルは現在、ジャンク級を2段階上回る格付けをイタリアに付与しているが、10月末に1段階引き下げるとの見方が強い。新政権が発表した多額の財政支出計画が、EUの反発を招いているからだ。

 もう1段階下がれば、イタリアは初めて投資適格級を失い、同国債から投資資金が数千億ユーロ単位で逃げ出す恐れがある。

 ユーロ加盟国のソブリン債がジャンク級に下がるリスクを見極めるのは難しい。当該国の実績だけでなく、欧州中央銀行(ECB)による債券買い入れプログラム、同プログラムの適格基準、そしてイタリアのユーロ離脱という巨大リスクなど、さまざまな要因を勘案する必要があるからだ。