処理される廃食用油10月10日、アジアで揚げ物などに広く使われる食用油は、かつては使い終わると密かに排水溝に捨てられていた。クアラルンプール近郊の廃油回収会社ファットホープ・エナジーの収集センターで6日、処理される廃食用油(2018年 ロイター/Emily Chow)

[クアラルンプール 10日 ロイター] - アジアで揚げ物などに広く使われる食用油は、かつては使い終わると密かに排水溝に捨てられていた。しかし環境規制の強化を追い風に欧州では一躍、最も需要の強いバイオ燃料原料となり、アジアでの扱いも変わりつつある。

 マレーシアのクアラルンプールで廃食用油回収業に従事するアミズリ・アブドゥラさんは、仕事がどんどん多忙になっていると話す。「この作業を始めた1年前は1日に回る回収先は15カ所か16カ所だった。今は25カ所くらいで、問い合わせも増えている」という。

 回収された廃食用油は集荷センターに集められ、食品の残りかすを濾すなどの処理を施された後、欧州に向けて輸出される。

 廃油回収会社ファットホープ・エナジーのビネシュ・シンハ最高経営責任者(CEO)によると、同社の欧州石油大手向けの廃原料輸出はこの3年間で40%増加し、欧州の廃原料需要は2030年までに3倍に増える見通しだ。

 ファットホープはコーヒーの豆かすや動物の油脂、パーム油の搾りかすなども回収するが、廃食用油が大半を占める。「欧州連合(EU)の環境政策を見込んで、買い手の顧客は原材料の確保に悪戦苦闘している」という。