人民元安10月16日、中国政府は公式見解として通貨安を求めないと主張している。北京で2016年1月撮影(2018年 ロイター/Jason Lee)

[上海/香港 16日 ロイター] - 中国政府は公式見解として通貨安を求めないと主張している。しかし同国が強力な金融緩和を推進し、基調的なドル高が続いていることから、人民元は今後さらに下落するというのが投資家の予想だ。

 人民元の対ドル下落率は、米中が最初に輸入関税を相互に発動した3月以降、既に10%に達する。

 一方で、人民元の実効レートは小幅安にとどまり、人民銀行(中央銀行)は毎日の基準値設定で元安が好ましいとのシグナルを発していると絶対に受け止められないよう八方工夫している。

 それでも人民銀の易綱総裁が金融緩和を継続する決意を繰り返していることなどから、投資家は人民元が今の水準から1%前後値下がりし、節目の1ドル=7元に向かうと見込む。

 オフショア人民元のフォワード取引やオプション市場でも、2008─09年の世界金融危機の場面以来目にされていない1ドル=7元ちょうど、ないしそれよりも元安を目指すとの見方が広がりつつあることが分かる。