人情派劇団座長の口座から消えた100万円を追え!【後編】写真はイメージです Photo:PIXTA

吉本でお笑いコンビ「オオカミ少年」で活動する傍ら、探偵事務所の代表を務める筆者は知り合いの劇団座長から「知らないうちに貯金が100万円ぐらい減っているんだよ」と相談を受けました。調べてみると劇場を手伝う劇団員がドリンク代2000円分を申告せずに懐に入れていることが分かりました。それでも口座から消えた100万円には及びません。劇場を手伝うもう1人の劇団員に話を聞くことにしました。(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳、名前はすべて仮名)

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オオカミ少年・片岡正徳オオカミ少年・片岡正徳

【登場人物】
師岡 …(40歳)劇団座長=今回の依頼者
田森君…(34歳)劇団員で理系の大学院に通う。劇場のアルバイトとして劇場の経理を担当。
清永君…(27歳)劇団員で劇場スタッフとして週4回お手伝い。看護師のアルバイトも。ドリンク代を毎日2000円ずつ着服していた。
大野君…(20歳)劇団員で劇場スタッフとして週3回お手伝い。ほか2つのアルバイトと掛け持ち。

疑惑の劇団員が聴取に
ドリンク代着服したもう1人の劇団員を非難

 師岡さん、田森君、清永君、私がいる劇場の事務所に大野君が入ってきました。