株式レポート
5月11日 17時0分
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コンセンサス並みながらトヨタの決算はポジティブサプライズ - 「投資のヒント」金山敏之が振り返る 今週の個別銘柄

今週に下げが目立ったのがソーシャルゲーム関連です。連休中に特定カードをそろえると希少アイテムが当たる「コンプリート(コンプ)ガチャ」と呼ばれる商法について、景表法に抵触する可能性があると消費者庁が判断したと伝わったことから、業績への悪影響が懸念され関連銘柄に売りが嵩みました。特にソーシャルゲームサイトを運営するグリー(3632)とディー・エヌ・エー(2432)はゴールデンウィーク明けの7日(月)にストップ安まで売られました。グリーとディーエヌエは揃ってコンプガチャの廃止を表明したことで10日(木)には反発しましたが、コンプガチャ廃止の業績への影響が不透明なこともあって、それまでの下げ幅と比べて反発力は鈍いものに止まりました。

今週の決算発表で最大のサプライズだったのはトヨタ(7203)です。トヨタは業績の期初予想で控え目な見通しを出すことで有名ですが、今回の会社予想もマーケットのコンセンサス予想(営業利益で1兆円程度)には届かないだろうというのが大勢だったといえます。4月30日の日本経済新聞の観測記事でも今期の営業利益の会社予想は8000億-9000億円程度で調整しているようだと伝えられていました。ところが蓋を開けてみると9日(水)に発表となった決算で今期の営業利益の会社予想は1兆円とコンセンサス予想とほぼ同水準となりました。期初予想が保守的になる傾向があることや、会社計画に値上げやコストダウンが十分に織り込まれていないことなどを考慮すると上振れの可能性が高いとみることもできそうで、決算発表翌日10日の株価は2.5%程度上昇する場面もありました。

週末に買われたのが家電量販店のビックカメラ(3048)とコジマ(7513)です。同日の日本経済新聞がビックカメラがコジマを買収すると報じたためで、ビックカメラはコジマが6月に実施する第三者割当増資を引き受け、株式の50%超を取得すると伝わりました。ビックカメラは駅前、コジマは郊外型と互いに店舗の立地が異なり補完しあえるうえ、2兆円の売上高を誇る業界第一位のヤマダ電機(9831)に対抗していくにはそれなりの売上規模が必要で、両社が一緒になることで企業価値の向上が図れるとの見方から買いを集めました。このほか業界再編の思惑から上新電機(8173)やベスト電器(8175)、ノジマ(7419)も買われましたが、競争が激しくなるとの見方からヤマダ電機は売られました。


【各銘柄の5月11日終値】終値のカッコ内は単元株数


グリー         1,440円(100株)


ディー・エヌ・エー   1,978円(100株)

トヨタ         3,235円(100株)

ビックカメラ      39,000円(1株)

コジマ         420円(100株)

ヤマダ電機       4,100円(10株)

上新電機        773円(1,000株)

ベスト電器       176円(500株)

ノジマ         550円(100株)

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