【ドバイ】億万長者として知られるサウジアラビアのアルワリード・ビン・タラール王子(63)が、世界の投資家に対する同国の公の顔として戻ってきた。アルワリード王子は1年前にサウジ当局に拘束されたが、ジャマル・カショギ記者の殺害を巡ってサウジ王家が危機的状況にあるなか、王家の生き残りを助けるため復帰したものだ。  サウジ当局が昨年11月初頭、汚職対策だとして行った捜査の一環で拘束した同国のビジネスマン・政府官僚・王族らの中で、アルワリード王子は国際的に最も知名度の高い人物だ。