SNSでは全く別人格のように発言する人が少なくない写真はイメージです Photo:PIXTA

リアルでは子猫のような人が、ネット上ではライオンのように人を威嚇する。そんな「ネットでのお前ら、リアルのお前ら」的画像が拡散したこともある。実際、ネット上の人格がリアルと全く違う人は少なくないのだろう。匿名ユーザーであれば、ある程度好き勝手なことができるのが面白いところでもある。しかし、それが知り合いにバレていることもある……。(取材・文/フリーライター 鎌田和歌)

ツイッターで身元がバレ
記者会見で謝罪した20代男性市議

「年金暮らしジジイを舐めすぎ。平日の役所窓口で罵声叫んでるのだいたい爺さん」

「片腕落として障害者雇用」

 今年10月の青森市議選で初当選したばかりの20代の男性市議が、ツイッターの“サブアカウント”で、こんなツイートを繰り返していたことが当選直後に発覚した。

 男性市議は議員名でのアカウントも持ち、こちらでは議員らしいつぶやきを行っていたが、匿名の“サブアカ”では、友人らと品のない会話を楽しんでいた。ツイート内容には「おかま」「ドカタ」といった差別用語が含まれていたことや、「弁護士って綺麗なヤクザじゃないですか?」「偽造しても口頭注意で済ませられる公務員というお仕事、楽やな……」など、特定の職業に対する中傷発言もあり、11月に開いた記者会見で謝罪している。

 ツイッターユーザーの中には「この程度の発言なら、よく見かける」と思う人もいるだろう。しかしもちろん、政治家が匿名でつぶやいていたとなれば話は別だ。バレてしまったのが運の尽き。どんなきっかけでバレるかわからないのだから、公人や有名人は匿名に扮したネット発信は控えるのが吉だろう。

 さて、読者の中にも、「この人、SNSとリアルが全然違う……」と思った経験のある人は多いのではないだろうか。