「終の住み処」の選択肢が分かれば、その実現に向けて夢は広がる豊かな老後を満喫するには、資金計画をしっかり立てて、自宅を住み替えるのも一つの手だ Photo:PIXTA

週刊ダイヤモンド2018年12月1日号は「相続・増税・暴落に克つ 一生モノの住み処選び」。子供が独立し、家族構成が変わった中高年にとって、「終の住み処」探しは大きなテーマだ。マンションや賃貸、二世帯住宅などへの住み替え、さらに現在の住居のリフォームなど選択肢は多い。だが、忘れてはならないのは費用だ。本特集で掲載した、掛かるお金と制度を明らかにした記事を、ダイヤモンド・オンラインで特別公開する。

「駅前のマンションに住み替えたいけど、価格が高くて手が出ない」──。

 近年、中高年の住み替えは、利便性を求めて駅近や都心の分譲マンションを選ぶ傾向が強い。ところが、そのマンションは新築、中古とも高騰するばかり。富裕層ならいざ知らず、老後の必要資金も考えれば、住み替えや建て替え費用を幾らまで捻出できるのか、頭を悩ませる人は多いだろう。

 だが、新たな「終の住み処」に捻出できる費用の計算の前に、そもそもリタイア後の暮らしには幾らのお金が必要なのかが肝要だ。