11月20日、中国の不動産デベロッパーは高い利回りでの社債発行が常態化し、調達コストの膨張が顕著だ。写真は河北省の建設現場。8月撮影(2018年 ロイター/Joyce Zhou)

[香港 20日 ロイター] - 中国の不動産デベロッパーは高い利回りでの社債発行が常態化し、調達コストの膨張が顕著だ。利回り上昇の背景には、中国不動産市場の冷え込みに投資家がリスク回避姿勢を強めていることや米金利の上昇がある。

 時代中国(旧時代地産)が1月に3年物を起債した際の発行利回りは6.25%だったが、最近の2年物起債では11%と約2倍の水準を強いられた。

 中国の不動産投資は10月に伸びが10ヵ月ぶりの水準に鈍り、住宅販売も再び減少。市況の軟化に直面した不動産開発業者は事業拡大計画を棚上げした。

 今月初めの18億ドルの起債で表面金利が当時最高だった中国恒大集団も、19日の2年物、10億ドルの追加発行では11%となった。

 中国恒大が18億ドルを起債した際には、負債額の大きい同社が高い表面金利で社債を発行すれば同業他社への圧力が増し、借り入れコストを全体的に押し上げると、銀行関係者やアナリストが警鐘を鳴らした。実際に開発業者は今年のオフショアでの借り入れ割り当てが期限切れとなる前に、高い表面金利で投資家の買いを呼び込もうと雪崩を打って起債に走り、こうした危惧が現実のものとなっている。

 ANZの社債アナリストのオーウェン・ガリモア氏は「ダブルB格付けの発行体は2年という短めの社債発行で10─11%の利回りを求められており、発行利回りの水準は毎週のように上がっている。最悪の場合は10%台半ばもあり得る」と述べた。