抜群の空路アクセスで
大阪や東京に頻繁に通える

 話を聞いたのは、広告制作・デザインを行う会社を経営している新里大輔さん(40)。大阪で生まれて関西に長く住んでいたが、母親の実家は霧島市の隣町・鹿児島県姶良市にあった。子どもの頃から自然いっぱいの中で暮らす魅力にすっかり取り憑かれ、新里さんは母親の実家に里帰りをするのを何より楽しみにしていたという。

霧島市中山間部の家で家族と暮らす新里さん。移住してからは子どもの学校行事に親子で参加することが増えたという

 20代後半の頃、父親が亡くなり母親が1人暮らしになってしまった時、移住を本気で考えるようになる。「雇われの身」では身軽な移住は難しいと考え、まずは起業をした。32歳の頃だった。

 そして新里さんが38歳の時、移住は実現した。新里さんは霧島市の中山間部に家を建て、妻と4人の子ども、母親の親子3代で暮らしている。

 霧島市の中山間部に移住を決めたことには訳がある。抜群の空路アクセスだ。自宅から鹿児島空港までは何と、車で18分で行ける。飛行機は大阪方面には1日15便のフライトがある(羽田は28便)。フライト時間は1時間強だ。鹿児島空港は九州では福岡空港に次ぐ規模の空港なのだ。

 またLCCも就航しているため、日によっては片道運賃5000円ほどで飛行機を利用することができる。

 新里さんは顧客との打ち合わせや会議は大阪で行い、作業は自然豊かな霧島市の自宅で行う二拠点生活を実現している。