家や学校にも温泉が!
充実した補助金も人気の秘密

 さらに霧島市は4つの温泉郷がある九州屈指の温泉地だ。空港から車で10分の場所に大きな温泉地があり、空港自体にも足湯がある。そんな霧島市では、自宅に温泉があるということも珍しくない。学校にも温泉があったりするのだ。前述の新里さんの自宅も温泉付きの家だ。

 そんな毎日温泉に入るのが当然な環境も、移住希望者の興味を惹きつけているのだ。

 しかしいくら交通の便がよくて温泉があっても、移住を決めるというのは相当な勇気がいるのではないだろうか?

 移住希望者の背中を最後に押すのが補助金だ。霧島市では移住者が中山間部に新築住宅を建てた場合は100万円、中古住宅の購入や増改築でも最大50万円の補助金が出る。一軒家の賃貸住宅を借りる場合には、12ヵ月間は家賃の3分の2(最大3万円)の補助金が出る。

 また、義務教育終了前の子どもがいる場合、扶養の加算金も出る。子ども1人あたり30万円だ。東京や大阪に比べると住宅をはじめとして生活にかかる費用は割安になる。そこでこの補助金が出るので、さらに家計はラクになる。

 さらに亀石さんは、これからの霧島市の行政としてのあり方について、こう語った。

「霧島市の窓口などで観光の担当の人間が移住について聞かれて、『担当じゃないから』といって答えられないというのは機会損失につながる。縦割りではなく組織全体として移住希望者に霧島市の移住先としての魅力を案内できるようにしたいですね」

(ジャイアント佐藤/5時から作家塾(R))