ミレニアルズ4階のラウンジはアートな感覚が光るおしゃれな空間。夜はより都会的な雰囲気に変わる(左)/朝食時には無料のパンがサービスされるキッチンも備わっている(右) Photo by Megumi Kamon

「ザ・ミレニアルズ」という名称からも分かるように、ここはミレニアル世代を意識したホテルで、スマートポッド内のすべての操作は、チェックイン時に渡されるiPodで行うのがミレニアルズ流。

 例えばベッドのリクライニングやライトをiPodのアプリで設定すれば、朝の目覚ましにすることができる。実はカプセルホテルで朝の目覚まし音はちょっとした問題になることがあるので、照明とリクライニングベッドが起動し、無音で目覚めることができるというのは、まさに画期的なアイデアなのだ。

 またミレニアルズの特徴は、公共スペースを自分のスタイルで自由に使えるところにもある。ラウンジスペースではおしゃべりやくつろぎを、コワーキングスペースでは仕事や打ち合わせをすることができ、無料のコーヒーやフリービール(17:30~18:30)、朝食時には無料のパンがサービスされるキッチンも備わっている。

ミレニアルズ壁画が描かれた5階の「アートフロア」のスマートポッド Photo by Megumi Kamon

 さらに渋谷店では、渋谷カルチャーを意識して取り入れたのが5階の「アートフロア」と呼ばれる20の客室(写真)。1室ずつ違うアーティストによって壁画が描かれており、個性的な客室が隣り合うアート空間になっている。なお、渋谷店は京都店に続く2号店で、2018年3月にオープンしたばかりだ。

 進化系カプセルホテルは、今後もさらに快適さへの追求を推し進めていくことだろう。

 今回紹介した3軒の共通点は、一段式ベッドの快適な個室空間というだけでなく、広々とした公共スペースの提供という点だ。インバウンドの増加により、こうした空間での異文化交流が生まれないとも限らない。快適な滞在と新たな交流、その両方を提供する場こそが今、話題の進化系カプセルホテルといえよう。