事業を軌道に乗せるため、来客用店舗の内装費からWeb制作、会社案内やパンフレット、集客宣伝ツールなどの広告宣伝費までお金をどんどん注ぎ込み、手元にあった資金は2年後には半分以下に減少。事業のほうにお金を注ぎすぎるあまり、生活費として家庭に入れるお金は一定ではなく、多い時もあれば少ない時もあり、不安定な状態になっている。

 妻は心配になり、これからのことを夫に聞いても、「数ヵ月後には上手くいくから…」という楽観的な返事を信用しすぎていた。もっと早く気づいて、事業が軌道に乗るまでは必要な生活資金の確保を優先すべきだったと悔やむ。

 このまま事業の不安定な状況が続けば、廃業せざるを得ないかもしれない。起業については特に夫から相談がなかったため、妻は生活費や子どもの教育費なども含め、年間700万円台の家計支出を見直さないまま来てしまったという。

 このようにお金の使い方・管理がずさんで、独断で進む人を、筆者はオレ様系「イケイケ投資」タイプと呼んでいる。このタイプはプライドが高く、組織などの人間関係トラブルも多いので、友達や家族に相談することはほとんどないのが実情だろう。特に収入が増えた時には気が緩みがちになり、支出するお金が多くなる傾向だ。

 そんなタイプの男性に対しては、妻は夫が取り組んでいることを認めて応援の姿勢を見せると同時に、必要なお金の予算をしっかり話題にしたり、場合によっては、お金の使い方や管理の仕方についてFPや税理士、お金のコンサルタント等に相談してみたりするのがいいだろう。