【上海】中国はガソリン燃料のタクシーやトラック数百万台を新しい電気自動車(EV)に置き換える国家プロジェクトを進めている。その狙いは、世界的な交通機関のEV化で主導権を握ることだ。  その兆しは、中国メーカー製の電動バスや電動バンの形で米国の道路にも既に現れている。  EV市場でも商用となると「競争に参加しているのは中国だけだ」。こう語るのは、ドイツ国際協力公社(GIZ)の北京拠点で持続可能なモビリティ部門を率いるサンドラ・レッツァー氏。同公社は中国政府と協力し、環境に優しい交通機関を開発している。