フィリピン人のグラディス・ガエタさん。安芸高田市で12月6日、進行する高齢化や少子化による人口減に直面し、外国人の定住を促す政策を積極的に展開している地方都市がある。中国山地に囲まれた、人口が3万人を割り込む広島県安芸高田市だ。写真はフィリピン人のグラディス・ガエタさん(22)。安芸高田市で11月撮影(2018年 ロイター/Linda Sieg)

[安芸高田市(広島県) 6日 ロイター] - 進行する高齢化や少子化による人口減に直面し、外国人の定住を促す政策を積極的に展開している地方都市がある。中国山地に囲まれた、人口が3万人を割り込む広島県安芸高田市だ。

 政府は来年4月1日からの施行を目指し、出入国管理法改正案を臨時国会に提出。11月27日に衆院を通過させ外国人労働者の受け入れ拡大を目指しているが、人権団体や海外から批判の強い「技能実習制度」を残したまま新たな制度の導入を急ぐことに、野党や与党の一部からも疑問の声が出ている。

 10年前から「多文化共生推進」を打ち出し、外国人の定住を促す安芸高田市で何が起きているのか。ロイターは外国人や市長、日本人の市民らにインタビューし、課題や問題点を探った。

定住する外国人からみた安芸高田市

 谷内ルアン・ダルトラさん(31)が日系ブラジル人の父とイタリア系ブラジル人の母と一緒に広島に来たのは、彼が9歳の時だった。日本語が全くわからないまま、小学校に入り、勉強した。