カナダ、米国、メキシコの首脳12月5日、NAFTAが失効する前に米議会が新協定を批准できない場合、北米の通商に悪影響が及ぶ恐れがある。写真は右からカナダ、米国、メキシコの首脳。ブエノスアイレスで11月撮影(2018年 ロイター/Andres Stapff)

[トロント 5日 ロイター] - トランプ米大統領は1日、近い将来に北米自由貿易協定(NAFTA)を離脱することを米議会に正式通知する方針を示した。

 米国、カナダ、メキシコの首脳は11月30日に新協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」 に署名しており、トランプ氏は議会に対し、NAFTA離脱の通知後6ヵ月以内に新協定を批准するよう要請。議会が批准しなかった場合、3ヵ国は1994年のNAFTA発効前の規則に戻るとしている。

 トランプ氏が、そうした形でNAFTAを離脱する法的権限を有しているかどうかは不明。米下院で間もなく過半数議席を保有する野党民主党は新協定の修正を望んでいる。

 NAFTAが失効する前に議会が新協定を批准できない場合、北米の通商に悪影響が及ぶ恐れがある。想定される主な影響を以下にまとめた。

 ●米カナダ間の関税が不透明に

 米国とカナダは1987年のカナダ米国自由貿易協定に基づき、大半の関税を徐々に撤廃することで合意。NAFTA発効後は撤廃が加速し、協定で対象外とされた乳製品、鶏肉、卵、砂糖を除くほぼすべての品目の関税は2008年までに消滅した。つまりNAFTAを離脱しても両国間の貿易への影響は限定的かもしれない。