確かに、個人の健康管理までサポートすることに疑問を持つ経営者が少なくないことも理解しています。ただ、今はかつてのモーレツ社員のように会社中心の人だけでなく、趣味や副業など、社外でも活躍しながら働く人が増えている時代です。健康面も含めて社員の生き方を理解し、歩み寄ることが、個々の力を十分に引き出して会社に還元することにつながるのではないかと思います。

──バスクリン初のオフィス向けサービスとして、今後はどのような展開を予定されているのでしょうか。

高橋 まずは、各社にサンプリングとして提供し、気に入っていただけた企業に本格導入という形を取っていきます。

 既存の社員の健康促進の取り組み効果を高める目的で、あるIT企業にトライアル導入をいただいたのですが、「社員の半数はデスクワーク中心のエンジニアのため、慢性的な肩こりや腰痛に悩まされているメンバーが多く、オフィスきき湯が役立っています。また、導入してからというもの、社員同士のカジュアルなやり取りやコミュニケーションが増えたように感じます」といった声をいただいており、手応えを感じています。

 バスクリンはメーカーとして、ものづくりに特化してきましたが、その傍らで入浴を研究し続け、数々の学会発表も行ってきました。そんな当社だからこそ、こうしたヘルスケアのサービスに力を入れていくべきだと考えています。

 入浴を通じ、多様に生きる人々の個性を引き出し、結果として日本を取り巻く成熟市場を打ち破るようなイノベーションが生まれる。「オフィスきき湯」は、そうした社会をつくっていくためのスモールスタートと位置付け、地道に広めていきたいと思います。

(記事提供:Qreator Agent)