オナラのガイドラインを作ろう

 一番困るのが、職場でオナラをしてしまった、されてしまった場合のことだ。たとえば、会議の用意をしているような状況ならば、そこは偉大なる儀礼的な無関心を発動するべきだと、筆者は考える。もしかしたら、椅子や机が動いた音かもしれないし、それが本当のオナラだったとしても、複数人いれば誰がしたかもわからない。スルーするべきだ。

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 しかし、隣の席の人がした場合はどうだろう。さすがに、無視するのも気まずいように思う。「オナラ、しちゃった。ごめんね」とか、「おなかの調子が悪いの?」とか、その人との関係性に合わせて、したほうも、されたほうもなにかしら反応はしたほうがいいだろう。

 そのほか、クルマやエレベーターなど、密室でオナラをしてしまった場合など、さまざまな問題がつきまとっている。とにかく筆者がモヤモヤしているのが、オナラという人類史が始まって以来、いやその前からある問題にもかかわらず、それが起きてしまった際の対応や礼儀作法が定まっていないことだ。くだらないビジネスマナーにこだわるよりも、オナラ問題について議論し、一定の社会的な合意を作るほうが、よっぽど建設的だと思う。

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(フリーライター 宮崎智之)