開成・麻布・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、特にエリート父親層から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの代表である富永雄輔氏の最新刊『男の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)の内容から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。

勉強とご褒美をコインの表裏のように使い分ける

 男の子は女の子と違って、小学生でも幼稚園児とあまり変わらない幼さがあります。だから、親も幼稚園児を相手にするくらいのつもりでいてください。

 子どもが自ら勉強するようになるために、最初は親がルールをつくってあげる必要があります。かつ、やったことに対してご褒美を伴わせると効果的です。

 たとえば、「勉強を1時間やったら、テレビを30分見ていいよ」と、勉強とテレビをコインの表裏のように用います。もちろん、おやつでも漫画でもいいのですが、子どもが喜ぶことの前に勉強をセットして「勉強したら楽しいことがある」と刷り込みをしてしまうのです。

 それにしても、どうしてここまでやらなくてはならないのでしょうか。それは、「サッカーやりたい」「ゲームしたい」など、この時期の男の子の「望み」が、勉強とは関係のないことが多いからです。

 一方で、女の子の場合、「○○中学の制服がかわいいから着てみたい」といった具合に、今の学習態度と受験の動機が少なからずリンクしているのです。

 男の子にもごく一部、「僕は医者になりたいから勉強する」というような子がいますが、これは非常にまれです。そうでないからといってがっかりする必要はなく、「男の子はそういうものだ」と思ってルールづくりに徹しましょう。

 この時期の男の子に自主性を期待したりしないこと。とくに父親は、会社の部下に接するかのように「おまえは将来どうありたいんだ」と問い詰めたりしますが、相手は幼稚園児レベルなのだということを忘れてはなりません。

 男の子は、いい目標になる兄がいるようなケースならいざ知らず、たいてい「○○になりたい」というものは持っていません。無理に「動機づけ」するのはやめて、勉強をルール化してしまいましょう。