ボルボのXC40平成最後のカーオブザイヤーの栄冠に輝いたボルボのXC40 Photo:VOLVO

その年を代表する1台が自動車メディアの選考委員によって選ばれる「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の発表が7日に行われた。平成最後はボルボのXC40が選ばれ、昨年のXC60に続いてボルボは2年連続の受賞となった。平成30年間に栄冠に輝いた車を振り返る。(モータージャーナリスト 鈴木ケンイチ)

平成最後はボルボXC40に栄冠

 自動車メディア業界の年の瀬近くの毎年恒例イベントといえば「日本カー・オブ・ザ・イヤー」です。通称「COTY」と呼ばれる賞が発表される。毎年、その年を代表する1台が自動車メディアの選考委員によって選ばれるというもの。その年の一番のヒット作や最先端の技術や時流にのって話題を集めたクルマが栄冠を得るイベントだ。

 1980年に第1回がスタートし、今年で39回目の開催。過去を振り返ってみれば、「高級車はやはり景気の良いときに強い!」とか「今では当たり前になった、あの技術が、あのころに登場したのか」、「あのクルマの登場は、つい最近だと思ったら、ずいぶん昔だったなあ」など、そのクルマの顔ぶれを見れば、なんとなく時代の雰囲気が見えてくるもの。

 平成最後となる本年の栄冠はボルボのXC40に輝いた。昨年のXC60に続いて、2年連続のボルボの受賞は驚くばかりだ。60人の選考委員のうち、ほぼ全員が点数を投じたという高評価。選考理由の「日本の道路環境にちょうどいい扱いやすいサイズで、カジュアルかつスポーティなスタイリングを実現。インテリアは上質な北欧デザインで収納スペースも充実していて機能性も高い。そして走行フィールはスポーティさと快適性をきわめて高いレベルで両立したもので、気持ちよくドライビングを楽しめる。さらに高度な安全装備を全車標準しているところも高く評価した」も、まさにベタ褒めだ。

 それでは平成30年間の日本COTYの歴史を写真で振り返ってみよう。