キャラクターの人気が重要になるカードゲームなので、メディア戦略にも力を入れる。同社のキャラクターが登場するアニメ番組のスポンサーになり、東京の地上波では1週間に4回も放送されているほどだ。

海外市場とソーシャルゲームで
2000億円目指す

 今後も成長を続けていく上で、木谷が準備しているのは、海外市場開拓と、ソーシャルゲームへの参入だ。

 木谷は20年までに売上高2000億円、経常利益500億円を目指しているが、「国内でのカードゲームの売上高は伸びてもあと50%程度」とみている。

 そこで、11年12月からシンガポールで、英語版のカードゲームの製造を始め、シンガポール市場と米国市場に投入したのだ。

 カードゲーム会場が1000カ所ほどある米国では、既に同社のカードは人気が出始めていて、今期は米国で5億円ほどの売上高を見込む。

 さらに、近いうちに、スマートフォン向けのソーシャルゲームへの参入を発表する見込みだ。

「カードゲームはソーシャルゲームと親和性が高い」から、運営のノウハウが転用できる。

 木谷は「今は上場するつもりもないし、その必要性もない。自分の子どもたちと自分の作ったカードゲームで一緒に遊ぶことができるのが幸せ」と言う。

 とはいえ、売り上げは急増しているし利益も今期はすでに半期で9億円を達成している。このまま拡大が続けば、再び上場し、短期間に会社を二つ上場させたという記録を打ち立てる日が来るかもしれない。(敬称略)

(「週刊ダイヤモンド」編集部 清水量介)


きだに・たかあき/1984年、山一證券入社。94年に退社し、ブロッコリー設立。2007年、ブロッコリー会長を退任し、ブシロードを設立。12年には新日本プロレスを買収し会長に。

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