>>(上)より続く

「アダルト動画は今までテレビやパソコン画面で見てきたけど、PSVRのようなヘッドマウントディスプレー型で見てみて、画面の外の物が目に入るという状態は好ましくないのだと感じた。

 テレビ画面に集中しているつもりでも画面の外にあるリモコンやコップ、壁などが必然的に目に入ってくる。

 そこをいくとVRゴーグルは集中するまでもなく、その世界の中の物しか目に入ってこない。これがVR体験を語る際によくいわれる『没入感』かと。VRは没入感がすごい。外の世界の情報を遮断することで、自分がその世界の主人公になることができる」

 VRゴーグルに特有の視点移動も、没入感を高めるのに一役買っているそうである。

「VRゴーグルをかけて右を向けば視点が右に移り、左を向けば視点が左に向く。当たり前のようなことだけど、この操作感が没入感をさらに高めている。

 最初に見たサンプル動画を例にとって説明すると、あれは360度を女の子が囲んで自分が見たい方向を向いて鑑賞する。当たり前だけど人間の視界は360度ではない(※筆者注:人間の視野角は200度弱と言われている)。PSVRの視野角は100度だから、残りの260度で起こっていることはそちらに目を向けない限り見ることができない。

 この『視野角の外で何かが起こっている』感覚は非常に重要で、自分が見ていない何かが視野の外に現在進行形であるからこそ『見たいものを主体的に選んで見ている』という感じが高められる。これによって自分が主人公であること、つまり没入感が強くなるのだと思った」

 筆者にはVR体験がないのでAさんの主張がどれだけ妥当か検討のしようがないのだが、彼はこんなことも言っていた。