血圧上昇、脳出血の危険も誘発
意外に恐ろしい便秘

 中島氏によれば、便秘の有無による生存率を15年間にわたって調査したアメリカの比較研究の結果、健康な人と便秘持ちの人の間ではおよそ15%もの差があったという。

 便秘は日々の生活を快適に過ごせなくなるだけでなく、死のリスクを上げる深刻な病気だと、中島氏は警鐘を鳴らす。

「便秘の状態で、無理に力んで便を出そうとすると、特に高齢者の場合、動脈硬化が進行しているので、血圧が上がります。ましてや普段から高血圧の人は要注意。最悪のケースだと、脳出血を引き起こして亡くなってしまうこともあるので、便秘を放っておいてはいけないのです」

 ほかにも、トイレでの力みによって、くも膜下出血発症のリスクが7倍にもなるという研究報告もある。実際、高齢者は、トイレからの緊急搬送も多いという。

 余談だが、42歳の若さでこの世を去った伝説のロックスター、エルビス・プレスリーも、その死因は、便秘によってトイレで過度にいきんだことが引き金になった心臓発作であったとも報じられている。

 便秘で命を落とすことは、実際にあり得る話なのだ。