この12年間、私が運営しているNPOのシニア会員の声を集めてみた。彼らがおカネを払ってでも頼みたいサービスとは以下のようなものだった。

・老後の想定課題についての意向を明文化し、それを家族と共有する機会を設けてくれる
・介護サービスの利用に係る手続きをしてくれる
・希望条件に見合う物件をさがしてくれて、見学に同行したり入居手続きに立ち会ったりしてくれる
・認知症患者をもの忘れ外来に連れていってくれて、一刻も早く入院させてくれる
・がんを告知されたときに、カルテや検査データを借りてきてくれて、他の医者に連れていってくれて、一緒に説明を聞いてくれる
・延命治療を拒否したい旨を文書化してくれて、確実に医療者に伝えてくれる
・財産の棚卸しに必要な書類を取ってきてくれて、分与の方法と相手への依頼事項をセットにして明文化してくれて、それを家族と共有する機会を設けてくれる
・希望条件に合う葬儀の方法と提供事業者をさがしてきてくれて、手続きに立ち会ってくれる
・死んだ後の後始末について、希望条件に合う提供事業者をさがしてきてくれて、手続きに立ち会ってくれる

 ザッツオール。つまり、同行・代行・請負である。

サービスマインドがなければ
何の意味も価値もない

 そんなこと、できるかって?

 こんなの、なんもむずかしくなんかない。そもそも、仮に自分の親に何らかの問題が生じたなら、子どもであれば、わからないなりにあれやこれやと調べて動きまわるでしょ?