災害列島に巻き起こった
ワークマンブーム

平成30年9月に開業した、カジュアルウェア専門の「WORKMANPlus(ワークマンプラス)ららぽーと立川立飛店」

 機能性ウェアの大衆化は、平成最終盤で新次元へ昇華している。代表格が作業服を展開する“ワークマンブーム”だ。

 ワークマンは、昭和57(1982)年に設立され、建築業界などの作業服を販売してきたチェーン店だが、伸縮素材や軽量で動きやすかったり、防水、防風性、保温力が高いなど、「現場の厳しい環境に耐えられるスペック」に一般消費者が反応。ジャンパーが2900円から買えるなど、抜群の低価格に引き寄せられ、人気が沸騰している。

 農作業用に開発した、雨粒をはじく防寒着がバイク乗りたちの間で支持されたり、飲食店の厨房用の紐なしで滑りにくい靴が安全で履きやすいと妊婦の間で口コミで広まるなど、想定外のヒットも生まれている。

 平成20(2008)年のリーマンショックを機に、事業のすそ野を広げるため、作業服を一般向けにカジュアル化したPB商品の開発も始め、レインウェアが累計52万着以上売れるなど好調だ。

 平成30(2018)年9月には、そうしたPB商品を中心に集めた新業態店舗「ワークマンプラス」をスタートし、予想以上の客足で大きな注目を浴びた。業績は8期連続の増収増益で、直近の平成30年11月も売上高は前年比124.1%と大きく伸びている。「作業現場では必要最低限の機能も、一般的に見ればハイスペック。アパレルのようにトレンド感はないが、極めて安価で、普段使いもできる定番のデザイン。そうした手つかずだった新しい機能性ウェア市場を作業服発で開拓できたのが、躍進の秘訣」(ワークマン)。