「学生と社会人は意識が違うので、“社会人慣れ”しておくことが就活に役立つかなと当時は思ったんです。社会人男性と話してみると、すごいなと思うこともあれば、私のほうがニュースをちゃんと読んでるんじゃないかなって思うこともあって、案外普通だなと。アプリで出会ってなかったら、就活の面接でもっと緊張していたかも」

 確かに学生と社会人の接点は少ない。学生から行動しなければなかなか助言を受けることもできないが、婚活アプリという手があった。「ただし異性に限る」ではあるが……。ところで、就職した後もアプリを続けている理由は何なのだろう。

「就職してからは平均して月に1人会うか会わないかぐらいなのですが、アプリを見るのはクセになっちゃっていますね。学生時代からの友だちと会ったときに、『最近どんな人と会った?』って近況報告をしたりします。私は合コンとか飲み会があんまり好きではないので、最初から落ち着いて話せるほうがいいと思ってます」

 1年ほど前、アプリで出会った人と交際を始めたものの、2ヵ月ほどで「自然消滅」したという。実際、“いい出会い”はあるのだろうか。

「友だちの話を聞いていても、やっぱり出会ってすぐにお互いが恋に落ちるなんてことはなかなかないですよね。『いいかな?』『いいかも?』『まあ、いいかのかな?』ぐらいのことが多い。あと、私はすぐ結婚したいと思っているわけではないけれど、最初に会った日に『結婚とかは考えてなくて、まだ自由でいたい』みたいなことを言われると萎えますよね。女性の年齢が若いと、『結婚を考えずに付き合える相手』だと思って近づいてくる人も多い」

案外多い?
友人との「マッチングかぶり」

 Aさんが言うように、「婚活アプリ」でありながら、結婚を考えていない利用者もいる。Bさん(女性/35歳)は言う。

「独身の友人のうち数人が婚活アプリを利用していて会うたびに報告を聞くのですが、正直不安。『3回ご飯食べたけど進展がない』ぐらいならまだよくて、『アプリをやめるのでもう連絡できません』と言った人が実は彼女をブロックしただけでアプリを利用し続けていることがわかったり、『転勤で引っ越します』と言った人が引っ越していなかったり」

 婚活アプリを使う女性同士で、「〇〇って人、まだいる?」と確認し合ったという。同じ男性利用者から、同時にアプローチされていたことが発覚したこともあるそうだ。