北京の中国人民銀行1月10日、今年は過去10年で初めて、世界全体で中央銀行の市場に対する流動性供給が差し引きマイナスに転じるというのが当初の見通しだった。写真は北京の中国人民銀行。2018年9月撮影(2019年 ロイター/Jason Lee)

[ロンドン 10日 ロイター] - 今年は過去10年で初めて、世界全体で中央銀行の市場に対する流動性供給が差し引きマイナスに転じるというのが当初の見通しだった。ところが中国と、景気減速に見舞われている他の国の動きによって、流動性は引き続き吸収額より供給額が多くなるかもしれない。

 主要中銀の供給する低コスト資金に依存する市場にとって、今年が重要な年であることに変わりはない。米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、英イングランド銀行、日銀の主要4中銀は年内にバランスシートを合計で2000億ドル余り縮小する見込みだ。

 しかし中国の人民銀行は先週、銀行の預金準備率を100ベーシスポイント(bp)引き下げ、こうした流れに逆行する動きを見せた。

 ピクテ・アセット・マネジメントのシニア・マクロ・ストラテジスト、スティーブ・ドンゼ氏は、中国の流動性供給で今年も各国中銀からの市場への資金フローはプラスを維持すると予想。中国当局が景気対策にまい進している点を理由に、今年は市場から差し引き1000億ドルの資金が引き揚げられるとした昨年8月の予想を、1400億ドルの流入に修正した。