長期的な選択肢

 ●国民投票の再実施

 ブレグジットを巡る国民投票のやり直しに至る道筋は、明確ではない。

 ただ、議会に主導権を移すことに成功しない限り、時の政権が支持しなければ国民投票は行えない。再実施には議会での可決が必要。

 首相が国民投票の再実施に断固反対しており、野党労働党も実施を約束していない(排除はしていないが)以上、再実施には首相交代か政権交代、あるいは突然の政策転換が必要となる。

 事態打開のために国民投票を再実施すべきだと口にする議員は、与野党を問わず増えている。しかし今のところ、議会過半数が再実施を支持していることは確認できていない。

 議会が原則として再実施を承認した場合、英国はEUに離脱延期を求める必要が出てくる。

 ●離脱の延期、あるいは撤回

 政府は、より良い離脱案の交渉、総選挙、国民投票の再実施などに時間が必要だとして、EUに交渉期間の延長を求める可能性がある。

 政府はまた、EUに対する離脱通告を撤回する可能性もある。EU司法裁判所は、英国が一方的に撤回できるとの判断を下した。

 メイ首相は離脱を延期したくない意向で、離脱通告の撤回もしないと述べている。

Copyright©2019 Thomson Reuters 無断転載を禁じます