1月15日、昨年約20年ぶりの大幅な下落を記録したトルコリラだが、今年は持ち直しを予想する声が多かった。しかし年初からの動きは期待を大きく裏切っている。2018年8月撮影(2019年 ロイター/Dado Ruvic)

[ロンドン 15日 ロイター] - 昨年約20年ぶりの大幅な下落を記録したトルコリラだが、金融政策当局の信認がかろうじて崩壊を免れ、為替市場が世界的に落ち着きを取り戻したことから、今年は持ち直しを予想する声が多かった。しかし年初からの動きは期待を大きく裏切っている。

 トルコは政治的な緊張やガバナンスへの不安、金融・財政政策の不透明さなどの悪材料が今もリラの重しとなっている。昨年のリラ急落の悪影響がまったく薄らいでおらず、中銀が現行の金利水準を維持し、リラ安による物価上昇を食い止めることができるかが問われている。

 北大西洋条約機構(NATO)の同盟国である米国との関係が悪化しているほか、中銀が早すぎる利下げに動くのではないかとの懸念が広がり、政府は3月の地方選を控えて財政支出を増やそうとしている。こうした要因が重なってリラは他の通貨をアンダーパフォームしている。