南部ルアラバで採掘されたコバルト1月14日、コンゴ大統領選で野党候補が勝利し、約20年にわたる汚職にまみれたカビラ政権が幕を閉じることになった。しかし、電気自動車に使われるコバルト業界を覆う霧は晴れない。南部ルアラバで2016年6月撮影
(2019年 ロイター/Kenny Katombe)

[ヨハネスブルク 14日 ロイター] - 電気自動車(EV)に使われるコバルトの主要産出国コンゴ民主共和国(旧ザイール)の選挙管理委員会は10日、昨年12月の大統領選で野党・民主社会進歩同盟(UDPS)のチセケディ党首が勝利したと発表。カビラ大統領の後継者、ラマザニ前副首相兼内務・治安相を破ったことで、約20年にわたる汚職にまみれたカビラ政権が幕を閉じることになった。

 しかしチセケディ氏は鉱業界では無名の人物である上に、秘密裏にカビラ氏と手を組んで不正に勝利を手に入れたとの憶測も流れ、コバルト業界を覆う霧は晴れない。

 資源採掘企業の命運は、新政権の動向に大きく左右されるだろう。マッキンゼーは昨年、コバルトの需要が2025年までに60%増えるとの予想を示すとともに、コンゴ政府の政策の先行き不透明さをコバルトにとっての最大の供給リスクに挙げた。

 採掘企業の関係者は「鉱業セクターについては、カビラ政権時代よりも状況が厳しくなるだろう。ある程度は良くなるかもしれないが、期待していない」と話した。

 選管の発表にチセケディ陣営は沸いた。しかしすぐに選挙結果に疑いが浮上した上、カビラ氏が広い人脈を駆使して経済への影響力を維持する可能性も残る。