アルゼンチン紙幣1月18日、アルゼンチンは昨年急落した通貨ペソが年明け後に大幅反発し、中銀の対応が180度変わった。写真は同国紙幣。2018年8月撮影(2019年 ロイター/Marcos Brindicci)

[ブエノスアイレス 18日 ロイター] - アルゼンチンは昨年急落した通貨ペソが年明け後に大幅反発し、中銀の対応が180度変わった。中銀はペソ高に歯止めを掛けるために過去1週間で1億9000万ドルのドル買い・ペソ売りの市場介入を実施したが、ペソ急伸には国内外の要因が絡んでおり、さらなる介入を迫られそうだ。

 昨年ペソの価値が半分に下がったことから、中銀はペソ安を食い止めるために厳しい金融引き締め策を導入した。しかしペソはこの1週間では上昇し、アルゼンチンが国際通貨基金(IMF)と合意した取引バンドの上限を超えた。

 ペソの上昇は米連邦準備理事会(FRB)による利上げ観測の後退が一因。昨年は米国債利回りの上昇で新興国市場から資金が流出し、ペソも売られていた。

 アルゼンチン政府がペソ相場安定のために昨年導入した金融引き締め策もペソの押し上げ要因となった。マクリ政権は昨年、スタンドバイ融資枠を563億ドルに引き上げるIMFとの合意の一環として、通貨供給量の伸びを凍結。ペソの入手が難しくなった国内の中小企業は、納入業者への支払いや従業員への給与支払い、納税に充てるペソを確保するために手持ちのドルを売らざるを得なくなった。