――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  スイスアルプスの澄んだ空気は昨年、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に出席していた投資家に恐ろしい真実を露呈させた。スイスに集まったエリートたちは経済と市場に極めて楽観的だということだ。キャッチフレーズは「世界の同時回復」で、市場に対する弱気姿勢は完全に影を潜めているようだった。  この自信に満ちあふれたムードは見逃し難く、注意深い人たちにとっては完璧な売りのサインとなった。