[22日 ロイター] - 米IBM<IBM.N>の第4・四半期決算は利益が市場予想を上回った。「戦略分野」と位置付けるクラウドやソフトウエア事業などが好調だった。2019年の利益見通しも市場予想を上回り、株価は引け後の時間外取引で7%上昇した。

第4・四半期の売上高は217億6000万ドルに減少したものの、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の217億1000万ドルは上回った。

純利益は19億5000万ドル(1株当たり2.15ドル)。前年同期の10億5000万ドル(同1.14ドル)の赤字から黒字転換した。

今回の決算には米税制改革に絡む19億ドルの費用が含まれる。

特別項目を除く1株利益は4.87ドル。市場予想の4.82ドルを上回った。

AI(人工知能)を活用したスーパーコンピューター「ワトソン」などを手掛けるコグニティブ(認知)ソフト事業の売上高は54億6000万ドルと、アナリスト予想の52億5000万ドルを上回った。

グローバル・ビジネスサービスの売上高も43億2000万ドルと、予想の41億5000万ドルを上回った。

クラウド事業は2018年通期の売上高が12%増の192億ドルとなった。

2019年の調整後営業利益見通しは1株当たり「少なくとも」13.90ドルとした。アナリスト予想は13.79ドル。

一方、19年のフリーキャッシュフローは約120億ドルと、昨年とほぼ同水準になると予想。アナリスト予想の126億7000万ドルを下回った。昨年10月に発表した総額340億ドルのレッド・ハット<RHT.N>買収を巡る投資家の懸念をあおる可能性がある。

ジェームズ・カバノー最高財務責任者(CFO)はロイターに対し、第4・四半期の成約実績が21%増の約160億ドルと好調だったことを明らかにし、1億ドルを超える成約が16件に上ったことは、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドの提案が顧客にとって有益であることの表れだと述べた。

アナリストによると、IBMはアマゾン・ドット・コム<AMZN.O>やマイクロソフト<MSFT.O>、アルファベット<GOOGL.O>傘下のグーグルなど大規模なクラウドサービスプロバイダーとの直接の競合を避けるため、顧客が持つ複数のクラウドプラットフォームの統合を支援する戦略に注力している。

カバノー氏はまた、18年はドル高が売上高に20億ドル超のマイナスの影響をもたらしたと述べた。IBMは米国外の事業が売上高の6割以上を占める。

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