入居者を見守る仕組みや
入居者死亡の場合の保険も

R65不動産を立ち上げた山本遼さん。年を取っても自立して健康な人生を送ってほしいと願い、事業を始めた

「大家さんが高齢者の入居を敬遠するのは、孤独死を心配してのことです。万一、孤独死をされてしまうと、次に貸すのが難しくなるだけではなく、原状回復への金銭的な負担も強いられます。それを嫌がっているのです」

 実際に東京都では、1人暮らしの高齢者が自宅で死亡するケースが、ここ15年の間に2倍に増えている(内閣府の調査)。そのため、大家が高齢者を敬遠してしまうのだ。

 こういった課題を解決しようと、R65不動産は、大家に向けてさまざまな工夫をしている。まずは、入居者を見守る「R65あんしんパック」。これは高齢者の暮らしを見守る機器と、賃貸住宅管理利用保険をセットにしたプランである。見守りサービスは、AIが電気の使用量を感知することにより入居者の状態を把握できるサービスになっている。電気を切り替えるだけで、面倒な工事は必要ない。

 賃貸住宅管理利用保険は、万が一、入居者が死亡した場合、家賃と原状回復の費用を保証する保険である(限度額あり)。2つのサービスをセットにして料金は月額600円から。個別での加入も可能である。

 また、大家を対象とした勉強会も定期的に開催している。

「高齢者が入居して困ったケースやその対策法、逆に良かった事例を紹介しあうことで、大家さんも現状を知ることができます。大家さん同士が交流することで、もっと高齢者が入居しやすい物件が増えてほしいと考えています」