「空っぽ」の魅力

中国アリババの近未来ホテル浙江省の同ホテル前で22日撮影(2019年 ロイター/Xihao Jiang)

「ここに泊まるのは必須」という意味の中国語に引っ掛けた駄じゃれをもとに命名された「フライズー」は、上海から南西170キロの杭州市にあり、アリババ本社からも歩いて行ける距離だ。料金は1泊1390元(約2万2400円)からとなっている。

 アリババは具体的な人数を明らかにしていないが、同ホテルでは人間の従業員も雇用されている。シェフや清掃員、顔認識を嫌い電子式のカードキーを使いたいと望む宿泊客のために従来通りのチェックイン手続きを行う受付スタッフなどだ。

 だが中国では、顔認識を含めた個人情報を扱う先端テクノロジーがますます日常的になりつつある。個人情報については最低限の規制しかなく、政府は生体データを用いた公衆監視プロジェクトを展開している。

「中国の消費者にとって、近未来的なテクノロジーに触れることはまさに喜びであり、データ共有への許容度も非常に高いように思われる」と、北京に本拠を置くテクノロジー専門コンサルタント企業マーブリッジ・コンサルティングでマネジングディレクターを務めるマーク・ナトキン氏は語る。