中国アリババの近未来ホテル浙江省の同ホテルで22日撮影(2019年 ロイター/Xihao Jiang)

 アリババはこの他に、書店や食料品店についても高度に自動化されたプロジェクトを立ち上げている。

 大半のプロジェクトは、必ずしもその業界への本格参入に向けた足掛かりとなることを意図してはいない。だが「Hema(盒馬)」と名づけられたアリババ系の食料品店に対する評価は高く、現在では全国に約100店舗に展開している。

 こうしたプロジェクトには2つの狙いがある。1つはアリババの電子商取引サービスを前進させるAIなどのハイテク能力を開発すること。もう1つは、米中貿易戦争を一因として電子商取引の売上高成長率が減速している中で新たな事業分野を開拓することだ。

 アリババは他にも複数のホテルを建設する予定だが、主に北京や上海の事業本部に出張する同社スタッフに利用されることになる。

 またワンCEOは、「フライズー」にはまだ改善を要する問題がたくさん残っていることを認めている。例えば、サービスの一部は、中国の国民登録証を持っている宿泊客にしか機能しないことなどだ。

 だが、宿泊客からの反応には勇気づけられていると同CEOは言う。

「音声認識ロボットを経験しても『すごい!』、ロビーに足を踏み入れても、『すごい!』と言ってもらえる」とワンCEOは話す。「それだけ、従来とは違うロビーだからだ。ロビーは空っぽだ。だが恐らくそれは、未来を感じさせるような『空っぽ』なのだ」

(Cate Cadell/翻訳:エァクレーレン)

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