[東京 30日 ロイター] - アドバンテスト<6857.T>は30日、2019年3月期の営業利益予想を630億円に上方修正したと発表した。世界経済の先行き不透明を背景に半導体市場の需要は弱含みが予想されるものの、半導体製品の高機能化に伴うテスト複雑化に伴い、半導体試験装置への力強い需要が継続し、収益見通しも上ぶれした。

ただ、2019年は半導体メーカーによる在庫調整が継続し、半導体試験装置市場も前年比で縮小すると想定している。もっとも、短期的な需要変動を繰り返しつつ、半導体市場全体が中長期的に成長するとの強気の見通しは維持している。

通期営業利益予想は、2018年10月時点での530億円から100億円の上ぶれ。受注高予想は前回の2550億円から2650億円に、売上高は2650億円から2780億円に、当期純利益は460億円から545億円にそれぞれ上方修正した。

同時に発表された2018年4月1日─12月31日の連結決算は、受注高が前年同期比29.0%増の2095億円、売上高が同56.9%増の2185億円、営業利益が同5.1倍の545億円、当期利益は同6.4倍の481億円だった。

2018年後半から、データセンター投資やスマートフォン市場の減速感が急速に強まり、大手半導体メーカーなどの新規設備投資への慎重姿勢が鮮明になったものの、半導体の高機能化に伴うテスト複雑化の需要が想定を超えて活発化。この分野で製品ラインアップの厚い同社が市場をシェアを伸ばしたと説明している。

通期見通しの上方修正も、こうした同社の強みが発揮されると想定した結果としている。

また、期末配当予想を1株あたり25円(年間配当75円)から、同38円(年間配当88円)に引き上げた。

前提となる為替レートは、ドル/円が110円、ユーロ/円が130円。

*内容を追加しました。

(田巻一彦)