PDVSAの石油タンク1月29日、米政府が、国営ベネズエラ石油(PDVSA)に幅広い制裁を28日科したことを受け、ベネズエラ産原油を輸入していた米国の製油業者は代わりの調達先の確保に奔走している。写真はPDVSAの石油タンク。ラグニヤスで撮影(2019年 ロイター/Isaac Urrutia)

[29日 ロイター] - 米政府が28日、国営ベネズエラ石油(PDVSA)に幅広い制裁を科したことを受け、ベネズエラ産原油を輸入していた米国の製油業者は代わりの調達先の確保に奔走している。

 ベネズエラ産原油の最大の顧客は米国で、リフィニティブのデータに基づく2018年の平均輸入量は日量約50万バレル。RBCキャピタル・マーケッツのコモディティ・ストラテジスト、マイケル・トラン氏はノートに「ベネズエラ産原油が制裁とさらなる減産を通じて最も不足する地域は米国」と記した。

 PDVSAに対する制裁は、反米左派のマドゥロ大統領を退陣に追い込むことが狙いだ。米国は既に野党指導者のフアン・グアイド氏の暫定大統領就任を認めている。

 こうした中でトレーダーの話では、ベネズエラの重質油に依存してきた米製油業者は国内に調達先を移しており、米国の重質油価格が高騰しつつある。カナダやメキシコなども一応調達先候補にはなるが、実際には生産鈍化や供給能力の限界、輸送上の制約などで手に入れるのは難しい。