一般教書演説で超党派の結束を呼び掛けるトランプ大統領2月5日、トランプ米大統領(写真中央)は一般教書演説で超党派の結束を呼び掛けた。米議会で撮影(2019年 ロイター/Leah Millis)

[ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日の一般教書演説で超党派の結束を呼び掛けた。しかしトランプ氏が思い描く「歩み寄り」とは、同氏の政策課題を野党・民主党が支持し、ロシア疑惑の捜査を取りやめることだとはっきりと分かる内容だった。

 結局トランプ氏が示したのは、移民への厳しい姿勢や国境警備強化、多国間貿易協定への疑念、「米国第一」の外交政策といったおなじみのテーマであり、これらが2020年の大統領選に向けて同氏のパワーになっていくだろう。

 そして今回は、トランプ氏の言葉と政治的現実のかい離がかつてないほど大きくなった。なぜなら同氏が政策の実現を要請した議会は、昨年秋の中間選挙で民主党が下院を制し、下院議長の席にナンシー・ペロシ氏が座るとともに、民主党議員が一定の力を持つようになったからだ。

 ただトランプ氏は、エイズや小児がん対策などの分野で気高い与野党協力の目標を掲げながらも、最も強く同氏を支持する人々に向けて彼らが一番大事だと考えている問題では妥協するつもりはないというシグナルを送った。