キャッシュ選好が裏目に、相場一変で収益機会失う投資家2月11日、米金融市場では昨年末、株式や債券などの相場が低迷した上に米中通商紛争や米政治の混乱、米連邦準備理事会(FRB)の利上げなどが重なったため、マネー・マーケット・ファンド(MMF)など安全性の高いキャッシュ同等資産に大量の資金が流入した。写真は各国紙幣。フランクフルトで2017年5月撮影(2019年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米金融市場では昨年末、株式や債券などの相場が低迷した上に米中通商紛争や米政治の混乱、米連邦準備理事会(FRB)の利上げなどが重なったため、マネー・マーケット・ファンド(MMF)など安全性の高いキャッシュ同等資産に大量の資金が流入した。

 しかし年が明けるとS&P総合500種指数が1月として2015年以来の大幅な上昇を記録し、ジャンク(投資不適格級)債も月間で7年ぶりの高いリターンを達成するなど流れが一変。キャッシュへの資金配分を増やした投資家は利益獲得のチャンスをみすみす取り逃した格好だ。

 米株式市場は昨年末、ネット通販最大手アマゾンなどそれまで上昇していたハイテク大手5社「FAANG」の株価が相場全体につられる形で下落。ジャンク債のリターンも年末に大幅なマイナスとなった。

 FRBの度重なる利上げが重しになっていた米国債は年末に逃避的な買いが入り、かろうじてプラス圏となった。