ロシアのプーチン大統2月7日、ロシアのプーチン大統領(写真左)には、米国との核武装競争に引きずり込まれている余裕はない。ブエノスアイレスのG20サミットで2018年11月撮影。右はトランプ米大統領(2019年 ロイター/Marcos Brindicci)

[モスクワ 7日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領には、米国との核武装競争に引きずり込まれている余裕はない。支持率の低下に悩み、新たな西側制裁に対する備えや国民の生活水準向上のために予算を確保しておく必要に迫られているからだ。

 トランプ米政権は1日、ロシアと結んでいる中距離核戦力(INF)廃棄条約にロシアが違反しているとして、同条約を破棄すると表明した。ロシアが違反を是正しなければ条約は6ヵ月後に失効し、米国は自由に新型ミサイルを開発できるようになる。

 これにより、米露の新たな核軍拡競争が起きる懸念が高まっている。ロシア側は、条約違反を否定。プーチン氏は、ロシアも条約の義務を停止して同条約から離脱することを明らかにし、米国に対抗した。

 これまで西側との対立をあおったり、ロシア人の結束を高めたりするために時に好戦的な発言を用いてきたプーチン氏だが、今回は対立の激化を招くような手には出なかった。