ロスで展示されたID. Crozz2月6日、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が、電気自動車(EV)で世界のトップに君臨するという野望を実現できるとすれば、それは、排ガス不正という同社史上最悪の事件から生まれた、リスクの高い、思い切った「賭け」のおかげかもしれない。ロサンゼルスで展示された同社の「ID. Crozz」コンセプトモデル。2017年11月撮影(2019年 ロイター/Mike Blake)

[ボルフスブルク(ドイツ) 6日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が、電気自動車(EV)で世界のトップに君臨するという野望を実現できるとすれば、それは、排ガス不正という同社史上最悪の事件から生まれた、リスクの高い、思い切った「賭け」のおかげかもしれない。

 自社の命運を賭けて800億ユーロ(約1兆円)もの巨額を投じたVWは、EV量産で収益性を確保するという大勝負に出た。これはどの自動車メーカーもいまだ近づくことさえできない壮大な目標だ。

 自動車大手のEV計画には、これまで共通する1つの主要目標があった。それは、収益性の高い従来タイプの車から得られる利益を守りつつ、全体として大気汚染防止の規制を満たせる程度にゼロ・エミッション(排出物ゼロ)車を追加しよう、というものだ。

 また顧客側は大半がEV購入に及び腰だった。高すぎる価格、充電の面倒さ、航続距離の不足が原因だ。