中国ハゲタカファンド業界、流動性ひっ迫で苦境に2月14日、金融リスク解消に一役買ってくれる、と中国政府から期待されていた「ハゲタカファンド」は今、資金繰りに窮して信用力を低下させる事態に陥っている。写真は人民元紙幣。北京で2011年3月撮影(2019年 ロイター/David Gray)

[上海/シンガポール 14日 ロイター] - 不良債権を安値で買って転売して利ざやを稼ぐいわゆる「ハゲタカファンド」は、金融リスク解消に一役買うだろうと中国政府から期待されていた。だが今や、このファンド自体が資金繰りに窮して信用力を低下させる事態に陥ってしまった。

 不良債権投資ビジネスが中国で急拡大したのは2016年以降だ。政府の債務圧縮キャンペーンなどで続々と問題債権が供給される中で、外国勢だけでなく国内の新規参入組も相次いで出現した。

 ただ昨年、中国経済が28年ぶりの低成長を記録すると、ハゲタカファンド業界も流動性のひっ迫に直面するようになった。

 ハゲタカファンドの苦境は、中国の銀行が迅速に不良債権を処理して新規融資の余力を生み出すのを阻むばかりか、多くの個人投資家が不良債権ファンドに出資しているだけに、金融システムにおけるリスクを高めて社会不安を巻き起こしかねない。