北朝鮮を動かしハノイに咲く「30年のラブストーリー」2月13日、若い2人は同じような緊張の表情を浮かべ、深い茶色の瞳でカメラを見つめている。ファム・ゴック・カインさん(左)がイ・ヨンヒさん(右)と1971年春に撮影した写真。ハノイで12日撮影(2019年 ロイター/Kham)

[ハノイ 13日 ロイター] - 若い2人は同じような緊張の表情を浮かべ、深い茶色の瞳でカメラを見つめている。ベトナム人留学生の男性は、最愛の女性に出会ったばかりだった。北朝鮮人である女性のほうは、彼を愛することを許されない立場だった。

 ファム・ゴック・カインさん(69)が初めてイ・ヨンヒさん(70)と写真を撮ったその日から結婚するまで、31年かかった。北朝鮮政府は2002年、自国民と外国人の結婚を認める異例の措置を取った。

「最初に彼を見た時からかなわぬ愛だと思い、とても悲しかった」。ハノイで2人が暮らすソビエト時代のアパートの一室で、イさんは振り返った。

 北朝鮮では不可能な自由をベトナムで享受するファムさんとイさんは、ハノイで今月末に開かれるトランプ米大統領と金正恩・朝鮮労働党委員長の首脳会談で、米朝の敵対関係が解消に向かうことを期待している。