7人の制服は警視庁の白バイ警官と似ていた。白いヘルメットも同じだ。バイクは7人別々にカスタマイズしたもので、主人公の飛葉大陸(ひば・だいろく)はホンダの750(ナナハン)がモデルだったはずだ(バイクマニアじゃないので細部はわかりません)。

 ワイルドな7人という設定は、黒澤明の映画『七人の侍』の影響だ。7人がバイクで疾駆し、重火器から拳銃まで多様な武器を駆使して犯罪者を銃撃戦で「退治」するドラマは、少年誌では例のないワイルドな漫画だった。

 また、映画『007』のボンドガールのように、キワドイ衣装の美女がたびたび登場し、少年読者を惑わせたものである。

 連載開始時の1969年、つまり50年前に私は中学3年で、連載終了の79年は社会人1年生だった。小金を持つ年頃にさしかかっていたので、初めてコミックスを全巻買いそろえたのが『ワイルド7』である。

 北海道を舞台にした「谷間のユリは鐘に散る」(単行本第19、20巻)がいちばん好きで、この2冊だけ最近まで書架にあったのだが、この2、3年見ていないから、紛失してしまったようだ。「谷間のユリ」はバルザックの小説の題名で、作者がこれを引用したのだと思われる。内容の関連性はない。

 70年代の青少年だけでなく、21世紀の読者も「ワイルド7」を知っているのは、70年代からテレビドラマやアニメ化されていたからである。また2011年12月には実写映画化(主演は瑛太)されている。それほど昔のことではない。

 しかし、「ワイルド7」の続編については体系的には知らなかった。『文藝別冊・望月三起也』に掲載されている年表によって、初めて「ワイルド7」続編を時系列で知ることができた。

リニューアル版は、
サイズも価格も「おとなの漫画」

「ワイルド7」はヒロイン、ユキの自己犠牲、飛葉の生死不明のまま最終回となったはずで、いずれ続編が始まると思っていたが、再登場したのはなんと7年後だった。発表の場は徳間書店の雑誌「コミックバンバン」に移り、タイトルは「新ワイルド7野獣伝説」となっていた。3年間連載され、コミックスも全14巻で徳間書店から発売された。現在は電子書籍版がやはりeBook Japanからリリースされている。