食品業界を中心に値上げの動きが相次いでいる3月5日、食品業界を中心に値上げの動きが相次いでいる。大型ペットボトルや即席麺、サバ缶、冷凍食品、アイスクリーム、スナック菓子、コーヒーなど幅広い範囲で価格上昇が始まった。写真は都内で2014年2月撮影(2019年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 5日 ロイター] - 食品業界を中心に値上げの動きが相次いでいる。大型ペットボトルや即席麺、サバ缶、冷凍食品、アイスクリーム、スナック菓子、コーヒーなど幅広い範囲で価格上昇が始まった。ただ、専門家からは今回の値上げが人々のインフレ期待に火をつける可能性は低いとの見方が出ている。

 企業経営者からも、将来にわたって社会保障制度が安定しているという「安心感」がない現状では、消費を手控えて将来に備える動きが継続し、物価が上がりづらい状況が続くとの見通しが出ている。

物流費の上昇に悲鳴

「人件費・物流費の上昇を吸収したいが、吸収しきれない」(味の素の西井孝明社長)、「われわれは耐えて耐えてここまできたが、コスト削減ではまかなえない」(コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスの吉松民雄社長)──。昨年後半から今年にかけて、値上げを発表した企業経営者の口から飛び出したのは、物流費・人件費の上昇に対する悲鳴にも近い声だった。