地銀の収益環境が悪化3月5日、地方銀行を取り巻く経営環境が、一段と厳しさを増している。減少傾向にあった信用コストが拡大に転じ、世界経済の減速を背景にした株価の下落によって有価証券の益出し余力も低下しており、この2つの収益押し上げ要因に局面変化の兆しが出ているためだ。2011年撮影(2019年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 5日 ロイター] - 地方銀行を取り巻く経営環境が、一段と厳しさを増している。減少傾向にあった信用コストが拡大に転じ、世界経済の減速を背景にした株価の下落によって有価証券の益出し余力も低下しており、この2つの収益押し上げ要因に局面変化の兆しが出ているためだ。地銀・第二地銀104行のうち、2018年12月期に3行が最終赤字に転落し、11行で有価証券が含み損となった。

 内外経済の先行きに不透明感が強まる中、今後は業態内の体力格差が一段と鮮明になり、再編を含めた経営判断を迫られる銀行が増加するとの指摘が出ている。

増加に転じる信用コスト

 地銀の本業収益は、地域の人口と企業数の減少を背景とした競争の激化や、日銀の超金融緩和政策の長期化によって預貸金利ざやの縮小が続いている。

 それでも、これまでは景気回復に伴う企業倒産の減少や信用力の改善による信用コスト(貸倒引当金繰入額、不良債権処理額など)の減少と、金利低下・株高基調を背景にした有価証券の益出しという2つの要因が、地銀経営を支えてきた。